2012年 02月 24日
蒐めて愉しむ 鼻煙壺展 ー沖正一郎コレクションー |
大倉集古館で開催中。
会期:2012年1月2日(月)〜3月25日(日)
開館時間:10:00 ~ 16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(3月21日は開館)
鼻煙壷(びえんこ)は中国の清の時代に流行した、嗅ぎ煙草を入れる小さい容器で
殆どが高さ10cmに満たない、掌に収まる大きさ。
形や色も様々で、素材は金属、玉、瑪瑙、ガラス、陶器、象牙、など。
見所は、精緻な技巧が施された造形で、実用というより、愛玩物かな。
沖正一郎さんは、商社マンの時代に集め始め、鼻煙壷コレクターとして超有名。
その一部は、数年前に北京の故宮美術館に
08年には大阪市立東洋陶磁美術館に1200点が、寄贈されています。
見応えあり!です。いらっしゃる時はミュージアムグラス持参をお薦め。
以下、大倉集古館のサイトからの引用。
17世紀後半ごろ、ヨーロッパから中国にタバコを粉末状にして香料などを調合したものを鼻孔から直接吸引する嗅ぎたばこの習慣が伝わると、これを入れて携行できるように匙付きの蓋のある壺が作られるようになりました。掌にすっぽりと納まる程のこうした小さな壺は、持ち主の個性やステイタスを象徴するものとして、玉、瑪瑙、水晶、ガラス、象牙などの高価な素材が用いられ、工芸技術の粋を極めた精密な細工が施された、独自の世界を生み出してゆくことになります。鼻煙壺ともよばれるこれらの嗅ぎタバコ入れは、小さいながらもカラフルでバラエティに富んだデザインに魅せられた愛好家たちにより、広く蒐集の対象とされてきました。本展では、沖正一郎氏が20数年をかけて蒐集した鼻煙壺の数々を展示します。一人のコレクターが長年に亘り自らの眼で選定し、手元で愛玩してきた膨大な数に及ぶコレクションの一端をお愉しみください。 また、併せて当館のコレクションより中国明・清時代の美術・工芸の優品を展観いたします。
by kaisorekara
| 2012-02-24 23:00
| 展覧会